『九龍ジェネリックロマンス』は、世界観の謎を楽しむというより、「自分とは何か」を問い続ける作品です。
ネタバレ含む感想です!
目次
あらすじ(1〜3巻)
東洋の魔窟・九龍城砦で働く鯨井令子は、先輩の工藤発に恋をしている。
しかし工藤は、鯨井を「誰か」と重ねている様子を見せる。
やがて鯨井は、自分に過去の記憶がないこと、
そして「自分と同じ姿の存在(鯨井B)」がいることを知る。
自分は何者なのか。
存在する意味はあるのか。
そんな疑問を抱えながら、鯨井は「絶対の私」になりたいと願っていく。
感想:謎よりも鯨井が「絶対の私」を獲得していく話
序盤は
・九龍城砦の正体
・ジェネリック地球とは何か
・鯨井Bの正体
といった謎に引き込まれます。
ただ、読み進めると分かるのは、
この作品の本質はそこではないということ。
あくまで中心にあるのは、
「自分は自分でいいのか?」というテーマでした。
気になった点
一方で、気になる点もあります。
- 世界観の謎がすべて明確には回収されない
- 設定の説明が少ない
そのため、ストーリーの謎をしっかり回収してほしい人
にはやや物足りなさを感じるかもしれません。
まとめ:人によって評価が分かれる作品
『九龍ジェネリックロマンス』は、
「絶対の私」を見つけていく過程や、自己存在のテーマを楽しめる人には合う作品だと思います。
一方で、
- ミステリーとして明確な答えを求める人
- 伏線をしっかり回収してほしい人
には、やや物足りなさを感じる可能性があります。
